おき

おき
I
おき【堡・小城】
〔「き」は城の意〕
土や石また柵(サク)などをめぐらしたとりで。

「此の村に土蜘蛛あり。 ~を造りて隠り/肥前風土記」

II
おき【沖・澳】
〔「辺(ヘ)」に対して, 遠く隔たった所の意〕
(1)海・湖などの岸から遠く離れた所。

「~に出る」

(2)開けた田畑・原野の, 人里から遠い所。

「かい田の~にこそ鹿や臥(フ)しそろよ/田植草紙」

~を越・える
〔「辺」を「へた」と読むところから「じょうず」を「沖」といったもの〕
技芸などが抜きんでてすぐれている。 沖を越す。 沖を漕(コ)ぐ。
~を漕(コ)・ぐ
(1)「沖を越える」に同じ。
(2)他とは比べものにならないほど, 程度がはなはだしい。

「大夫のみふねに逢ひそめ, ~・いだる大騒ぎ/浮世草子・好色盛衰記 4」

~を深(フカ)めて
心底から。

「海(ワタ)の底~我(ア)が思へる君には逢はむ/万葉 676」

III
おき【燠・熾】
(1)「おきび(熾火)」に同じ。

「~をかき立てる」

(2)消し炭(ズミ)。
IV
おき【置(き)】
※一※ (名)
(1)「置き浄瑠璃」の略。
(2)「置き唄」の略。
※二※ (接尾)
時間・距離・数量などを表す語に付いて, それだけの間隔をおくことを表す。

「三時間~」「二メートル~」「一人~」

~にする
やめておく。 やめにする。 やめる。

「なんの洒落臭(シヤラツクセ)え~するがいい/滑稽本・浮世風呂2」

V
おき【隠岐】
旧国名の一。 隠岐諸島にあたる。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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